特別支援×ICT」カテゴリーアーカイブ

初めての特殊教育学会 in 新潟朱鷺メッセ

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初めて、特殊教育学会全国大会に参加しました。
まず会場の広さにびっくり!
連休ということもあり、全国から多くの特別支援学校の先生方が集まっておられるようでした。

次に、「自主シンポ」の多さにびっくり!
会員の方々が、各自のテーマに沿って、様々な議論をシンポジウム形式で行うものでした。
会場で迷子になったり、うっかりうろうろしていたりすると、「満員御礼・入室ご遠慮ください」の札が立てられ……orz
そういう意味では、いわゆる企業さんのカンファレンスに近いのかもしれません。

もちろん、ICT関連のものを中心に聴講したのですが、地域連携、学力問題など様々な話題も勉強になりました。特に、今回、為川先生(東北大学)にお声かけいただき、全国の多くのICT関連の研究をされている先生方にご紹介いただきました。ありがとうございました!

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そして、学会そのものが、誰にでも参加しやすくなっていることにも気づきました。

左は「アクセシビリティ支援室」
事前に申請が必要、とのことでしたが、学会参加にあたって必要な支援を行うところです。例えば、手話通訳さんがいらっしゃったり、介助をしてくださる方を手配したり…だそうです。
また、スライド資料も見やすいものが多く、また、手話でお話しされている方も多くいらっしゃいました。

右は、開催期間中のお昼はこちら。地元の福祉施設で作られているとのこと。
入所者さんが一生懸命作られた愛おしいパンたちを、真心とともにいただき、(気分は)おなか一杯になりました^^

201609181 企業展示コーナーでは、本、支援グッズ、デイジー図書などが、所狭しと並んでいました。
写真は一番人の少ない3日目の午後に撮影したのですが、それまでは、「押すな、押すな」の大盛況でした。
私も、AT(Assisttive Technology)に関する本をまとめ買い♪ 読書の秋に楽しもうと思います。

 

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さて、街中で見かけた「新潟県観光循環バス」
新潟県ゆかりの漫画家さんやアニメクリエーターさんの作品が車体に描かれていて思わずパシャリ☆彡

『犬夜叉』のほかにも『パタリロ!』『ショムニ』『What’s Michael?』等の作品がずらり!見ているだけでワクワクしました^^

 

来年の全国大会は、愛知県とのこと。近場でもあるので、TMSN科研のメンバーで参加し、当方もぜひ入会の上、発表したいと思います。よろしくお願いします!

「なんとカンファレンス」今年も開催しました☆彡

20160828 「なんとカンファレンス」とは、障がいのある人の学校生活や日常生活を楽しく豊かにするための工夫やアイデアを共有するためのカンファレンスです。昨年度の4thより、弊学で開催していただいています。

地域支援団体、就労先、家庭、特別支援学校、大学などさまざまな立場から、「支援ってなんだろう?」を考えました。また様々な支援団体の支援グッズの展示もあり、改めて「支援」の幅広さと奥行きを感じました。

 

img_6522 ここはいつもは「普通教室」なのですが、今日だけは「絵本のひろば」。いろいろな「絵本」、それもあまり普段見ない「絵本」「写真集」などが並んでいます。

ボランティアの方が、非常にリズミカルに、そして聞き手とのコミュニケーションをとりながら、読んで、いや、絵本を媒介にして、お話をされていました。

来年度も来ていただけるなら、ぜひ、ここは土足厳禁にして、ビーズクッションでもおいて、くつろぐスペースにしたいなぁ…(と、勝手に妄想しています)

日ごろは、ディジタル教材の作成と提供、データベースの開発などで特別支援教育にはかかわっていますが、こうした地域の方と密接にかかわり、何に困っていて、何を必要としているのかも理解しながら進めていこうと思います。

また、弊学も来年度から特別支援学校での教育実習が始まります。積極的に学生も呼び込んで、地域と学校をつなぐイベントにもしたいものです。

車いすアクセサリーワークショップをしていただきました☆彡

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本日のゼミは、奈良のエンジニア杉本さん(システムデザイン・ラボ代表)をお招きしての「車いすアクセサリーワークショップ」です!

杉本さんとは、KMCN(Kansai Motion Control Network)さんのイベントで、たまたま同じテーブルになり、その後、「なんとカンファレンス」にもご出展いただき、Facebookでも引き続き交流させていただいています。
ある日、針金で作った「車いすアクセサリー」の画像を投稿されているのを拝見し、すかさず、メッセージで「学生対象にワークショップしていただけませんか?」と依頼させていただき、今日にいたります。

杉本さんは、テンプラー筋電車いすを開発されておられます。
まずは、昨今のテクノロジーと制御のお話をしていただき、その後、アクセサリー作りへ!

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実は、弊ゼミは、おやつがでるので有名なのですが、この日ばかりは、おやつよりアクセサリー作り!
口より手を動かすのにみんな夢中でした^^

さすがエンジニアの杉本さん、とてもわかりやすいマニュアルもご用意くださり、器用な学生はさっさとすすめることができました。

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左は、当方が制作したミニチュア車いす。こんなカラフルな車いすがあっても楽しいですよね♪
右は、学生が制作した針金のイヤリング♡

弊ゼミは、「教育とテクノロジの間」をメインテーマにしており、ゲストをお呼びしたり、出かけたりして、学生の興味・関心を広げようとしています。これを機に、ものづくりやテクノロジに興味を持ってもられば、うれしい限りです。

杉本さんにはお忙しいところおいでいただき、本当にありがとうございました。特注の工具類までプレゼントいただき、またゼミ内で作ってみます!また、もし、どこかでこのワークショップをされることがあり、助手が必要でしたら、どうぞ学生にご用命いただければと存じます^^

大阪支援教育コンピュータ研究会総会で講演させていただきました

20160625大阪支援教育コンピュータ研究会総会で、講演させていただきました。
奈良県立奈良養護学校の一人の先生から広がった輪は、どんどん広がっています。
大阪市内の特別支援学校でお話しさせていただいたり、夏期講習会で講師をさせていただき、そして、今回総会で講演させていただきました。

もちろん、お題は「特別支援教育×ICT」。
今まで学生たちが作ってきた教材を、実際に皆さんに触っていただきながら、意図や子どもの様子などをビデオも含め、見ていただきました。
また、最新データとして、奈良県立奈良養護学校に通われている児童・生徒の皆さんのご家庭の、タブレット保有状況なども報告しました。Special Thanks to MMさん。

後半は、少し話を変え、Ozobotを体験していただきました。
試行錯誤しながらも、うまくいったら喜び、思った通り動かなければいろいろ変えてみたり、また隣のグループと情報共有したり…あっという間の45分でした。

遠くは東北仙台よりご参加いただき、本当にありがとうございます。
今度はぜひこちらから伺わせてください!

最後に、マイクロソフトの以下のビデオを見ていただきました。写真はその時のものですね^^
写真は、大阪支援教育コンピュータ研究会の方から、ご提供いただきました。ありがとうございました!

このビデオは、先生方もご覧になったことがなかったようで、大変興味を持ってくださったようです。

また、質疑応答では、知的障害のある子どもたちへの技術支援について、「どこまで支援してよいのか」という大変難しいご質問をいただきました。ですが、正直なところ、きちんと応えられていません。パラリンピックでも義足の陸上選手について、議論があったのは記憶に新しいところです。

この問題は当方への「宿題」、大きなResearch Questionとさせていただければ幸いです。

TMSNサイトのクラウド化について研究発表

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教育システム情報学会第6回研究会東京工芸大学)にて、特別支援教育用教材データベース「TMSN」のクラウド化について、現状と課題を研究発表させていただきました。

西端律子・廣瀬一海・鴨谷真知子「『教材共有ネットワーク』サイトのクラウド以降の現状と課題」
教育システム情報学会第6回研究会 Vol.6 pp.33-34

2月28日情報コミュニケーション学会全国大会(大阪電気通信大学)での「HTML5で制作した特別支援教育教材を学会発表!」とあわせて、今年度の成果発表となります。

特別支援教育用のデジタル教材ほしい⇒作りましょう!
教材をいろいろな人に広めたい⇒データベースを作って、サイトで公開しましょう!

ここまで約3年。
そして、今、新たな課題として、
どの教材を使えば「うちの子」に役立つのか教えてほしい⇒

この課題にこたえるために、サイトをマイクロソフトのクラウドである、Microsoft AZUREにアップしました。
これにより、AZUREの様々な機能を使うことができるようになり、新たな課題の解決の糸口になることでしょう。
来年度は、AZUREの様々な機能を、TMSNに実装することにより、「より使いやすいTMSN」を目指して頑張りたいと思います。

なお、写真は同研究会の受付の様子。
当方のSurfaceは右端ですが、残る2台は今回会場をご提供いただいた、東京工芸大学のT先生の研究室のSurfaceでした!
吹き抜けに素敵なアートが飾られている東京工芸大学さんですが、Surfaceを使った作品なども作っておられるのでしょうか?
それとも、ぜひSurfaceそのものも、よりアーティスティックに変身させてほしいですね~^^

TMSN科研(第2回打ち合わせ)@上智大学を行いました

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3月12日(土)午後、年度末のお忙しい中ですが、研究分担者、研究協力者、連携研究者、ゲスト総勢11名で、「重複障碍児対象のディジタル教材マッチングシステムの開発及び地域・家庭との連携」科研(通称 TMSN科研)の第2回打ち合わせをいたしました。
会場は、研究分担者の田村先生が上智大学をご提供いただきました。ありがとうございました。

まずは、昨年9月に急逝された研究分担者の太田和志先生への黙とうをささげ、その後、皆様から半年の研究成果や、現在稼働しているTMSNサイトの現状についてご報告いただきました。
その中から、理論的な裏打を整理すること、類似のサイトとの違いを出すことなどの課題が明確になりました。

従来作成してきたFlash教材からHTML5教材への個別のリメイクは可能であるものの、今後のことを考えると、より簡単に教材内容をカスタマイズできるようなオーサリングツールの必要性も確認できました。
また、自作されたセンサースイッチはやはり人気もので、休憩時間にはみんなで触って楽しみました^^

後半は、この科研のメインの一つでもあるサイトのクラウド化についての説明と実装。
研究のオリジナリティとも関わりますので、詳細は伏せさせていただきますが、「クラウド化すると、いろいろないいことがありますよ~」という話もいただきました。

さて、来年度はこれらの課題を整理するとともに、より使いやすい、わかりやすいシステムをめざして、皆さんとともに頑張りたいと思います。
学会などでも発表していきますので、ご指導方よろしくお願いいたします。

学校とのお付き合いをつづけていく

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春休みはいろいろなイベントが続きます~。
午前中の学会の会議の後、畿央大学現代教育研究所の報告会がありました。

「初等中等教育の情報化および情報科教育」プロジェクトの総まとめとして、「情報チューズディ」での実践について、チューズディメンバーの先生とともに発表しました。
奈良県の高校「情報」の先生方とともに、いろいろなチャレンジをし、実践に関する情報交換をした3年間でした。
来年度以降は、新たにプロジェクトを作り、再申請する予定です。

この3年間で、奈良県は、Office365、AdobeのCreativeCloudなどの包括契約、そして、県立高校へのSurfaceの導入など、飛躍的に情報化が進みました。
これからは、これらのリソースをどう活用していくのか、さらに実践研究を積み重ねていきたいと思います。

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続けていかなければならないものの一つに、フィールドとしてお世話になっている学校とのお付き合いがあります。
このブログでも何度か書かせていただいていますが、特別支援教育にICTを導入する取り組みについて、特にデジタルコンテンツの制作と教材データベースについては、奈良県立奈良養護学校さんに大変お世話になっております。

平成23年2月から足掛け5年以上になりますが、私のポリシーの一つとして「行きっぱなしにしない」というのがあります。
すなわち、コンテンツ制作についても「要求を聞き、作って、納めてハイ終わり」にはせず、主に担当する学生を決め、定期的に授業にお邪魔し、子どもたちの発達を先生とともに感じ、そのなかで作っていくことを続けています。

3月はこの担当の切り替え時です。
3代目→4代目に引き継がれましたが、2代目の卒業生も来てくれました。
そして、このお店は、初代→2代目の引継ぎが行われたお店(の移転先)です。

卒業論文や修士論文として取り組んだ学生たちなので、苦労したところ、がんばったところ、子どもたちとの思い出など、思いはつきません。私もこうして一緒にいると、この長い間の、先生たちの、子どもたちの、そして保護者の皆さんの思いを受け止めながら、研究を進めていかなければならない、と改めて思う次第です。

来年度は少し変則的な形ではありますが、デジタルコンテンツの制作をすすめるとともに、これらの教材をより検索しやすいデータベースにするため、システムそのもののテコ入れも考えています。
今後とも、ご協力、ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

HTML5で制作した特別支援教育教材を学会発表!

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今年度頂戴しているTMSN科研(研究タイトルは「重複障碍児対象のディジタル教材マッチングシステムの開発及び地域・家庭との連携 」)の今年度の成果の一つを、情報コミュニケーション学会第15回全国大会にて、研究協力者の村上さんが発表しました。

奈良養護学校と弊学との共同研究が始まって以来、ディジタル教材はすべてFlashを使って制作してきました。
しかし、昨今、Flash技術は終わりを迎え、またFlashはiPadやAndoroidでは動作しない、ということもあり、切り替えするときを狙っていました。
また、同じく研究協力者の廣瀬さんの研究成果では、現状のFlash→HTML5の変換ツールでは、音声に不具合が出ることが明らかになっていました。

そこで、村上さんが、まずはよく使われている教材の一つをサンプルとして取り上げ、同じ挙動をするデジタル教材をHTML5でつくりなおしました。
今回の発表は、教材作成の経緯と奈良養護学校での実践をまとめたものです。
質疑応答では、若干緊張していたもの、学会デビュー、おめでとう☆

発表時のスライドはこちらです。コメントなどいただければ幸いです。

卒業だよ。元気でね。

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卒業論文を提出し、口頭試問も終わったら…そう4年生は卒業です。
4月からは学校なり企業なり、自分の道を歩み始め、大学、サークル、アルバイト、フィールドワークの日々は終わります。

今年卒業するY君も、4月からは滋賀県での勤務が決まっているため、奈良養護学校に来ることはなかなか難しくなります。
2年生からほぼ丸2年。授業のある時はほぼ週1回のペースで授業に参加し、教材の打ち合わせをし、S君と一緒に勉強してきました。

でも、もう卒業だよ…。

実際にはあと数回来るそうですが、Y君と一緒に訪問し、ご挨拶をしてきました。
それを知ってか知らずか、今日はお友達も一緒にタブレットで勉強をしました。

そうだよね、一人じゃないよね?
みんなでY君の作った教材で、勉強しようね!
担任のF先生のそんな気持ちが伝わってきた授業でした。

新年度の状況はまだ確定ではありませんが、今のところ、いろいろな都合で、引き継げる人が決まっていません…。
教材を作るだけならもちろんオンラインで問題ないのですが、やはり学校に通いながら、先生の、そして子どもたちの声を聞き、楽しむ顔を見て、教材づくりをしたいという気持ちでいっぱいです。

新しくゼミに来る現2年生、そして来るかもしれない大学院生にも期待しつつ、今日で一区切りとなりました。

iPadで動く自作教材の提供を始めます!

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4年前より、Flashを使った特別支援教育用のデジタルコンテンツを開発し、奈良養護学校で使っていただいていました。
これらの教材は「TMSN」サイトで共有しています。

しかし、Flashでは、iPadでは動作しません…。
でも、ご家庭ではそのアプリの多さよりiPadのほうが普及しているとも聞きます。
そして、Flashそのものの技術も…

ということで、今回、弊ゼミを卒業し、情報教育専攻を持つS大学大学院に進学したMさんの協力を得て、HTML5で教材の一部をリメイクしていただくことになりました!
そして、早速奈良養護学校での実践!
「iPadで動くなんて感動」という担当の先生のお言葉もいただき、Mさんも心から喜んでいました。
科研の研究期間のうちに、できるだけ多くの教材をiPadでも動くようHTML5化しておきたいと思います。

また、あっという間に研究期間の3分の1が終わろうとしています。
来年度に向けて、新たな展開も考えているところです!