「チャレンジ期」のプログラミング教育

次期学習指導要領から、小学校でプログラミング教育が始まるのは、このブログでも何回か紹介している。とはいえ「プログラミング」をそのものを教えるのではなく、教科の内容のために「プログラミング」を用いるということが大切である。

今総務省のプロジェクトで、GLICODEを使った授業をされた、東京都小金井市立前原小学校の松田校長先生が、マインクラフトを使ったプログラミングの授業を公開する、とのことで、見学させていただいた。

文部科学省が2月14日に告示した、次期学習指導要領(案)において、「児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」を計画的に実行することが明示されている。
(なお、授業時にはまだ告示されていなかったが、これに先立つ中央教育審議会答申においても、「プログラミング的思考」として、その必要性がまとめられていた。)

小学校3年生の算数「2けたのかけ算」
「10歳の壁」になる、算数の難所の1つ。数をかけることによってどうなるのかを、視覚化することによってわかりやすくする、ということが授業のねらいだったように思う。
もちろん、大量のブロックと広げる場所さえあれば、「実物」のブロックでも同様のことができるだろう。
授業中も黒板で絵を使って説明しておられた。

最初は実物というのは、ピアジェのいう「具体的操作期」の子どもには必要である。その段階から「数が増えるとどうなるのか」を考えるのが論理的思考であり、それをマインクラフトを使って、子どもたちの興味を持たせつつ…というところが、本時の見どころと設定されたところであった。

45分があっという間だった。まわりにどれだけ大人が入ようとも、またその大人がどれだけカシャカシャ音をたてようとも集中する力、二人一組で説明しあいながら頑張る様子、そんな子どもの様子をみながら、子どもたちの可能性を少しでも引き出すために、説明を加える松田先生。

久々に、良い意味で「シナリオ通りでない」授業を拝見させていただいた。当方の感想を一言でまとめると「チャレンジ期」である。教育にチャレンジがあってよいのか!という議論は、今日はここでは脇に置いておきたい。。

こういう授業を、本来は、まずは先生方や先生の卵たちが体験すべきなのだろう。どのようなプログラミング環境があるのか、そのなかで実際に子どもたちができるものはどれか、論理的な思考はどのように育成できるのか、育成できたことをどのようにわかるのか、など、次期学習指導要領実施に向けた課題は、山積している…。

「前原小学校の松田チャレンジ」(勝手に名付けましたが)を受けて、私は何ができるのか。ちょうど校門前に止まったコミュニティバスに揺られながら、帰路に着いた。

追記:写真は音のでないアプリで撮影しました。また、校長先生からは、特定のお子さん以外は撮影OKですとはお声かけいただいていましたが、いろいろ考え、フィルター加工いたしました。