10歳になった「日本情報科教育学会」

 第10回日本情報科教育学会が大阪芸術大学で開催されました。といっても、校務がかさなり、参加したのは前日の準備と当日午前の受付と懇親会のみ…。地元開催なのに申し訳ありません。

会場はこのようにいたるところがアーティスティック。写真には撮りませんでしたが、いわゆる風景画の練習をしている学生もいました。まぁ、教員養成系の弊学でいうと、「模擬授業の練習をしている」というところでしょうか。他大学の方が見学に来られると、興味深そうにごらんになっておられますので。

さて、日本情報科教育学会は、文字通り「情報科」を中心とする学会です。最近、いろいろな方に名前に「情報」がつく学会の説明を求められることが多いのですが、この学会は、「高校普通教科『情報』を中心に、中等教育と高等教育の接続性も踏まえた情報教育分野を研究対象とした」学会です。

高校普通教科「情報」は、1999年(平成11年)に改訂された(戦後7回目)学習指導要領により設置されることとなり、実際には2003年(平成15年)から実施されたケースが多いと考えられます(学年進行のため一概には決められません)。

当方もいろいろな講演や研修、LTの「つかみ」にすることが多いのですが、2003年(平成15年)に高校1年生(15~16歳)だった人は、2017年(平成29年)には……29歳~30歳になっているのです。すなわち、今の30歳未満の人は、高校で「情報科」があった(はず)なのです。もちろん、高校に行っておられない人も、専門科だったので普通教科「情報」でなかった人もいらっしゃると思いますが。

当時の「情報化」の波にのり(おされ?)、新設された高校「情報」。教科書、教員養成、各教科との関係性、先行した中学校「技術・家庭科」との接続性、大学入試センター試験などの課題があります。当方もさまざまな立場から関わってきました。

そんな高校普通教科「情報」をターゲットとした、日本情報科教育学会も全国大会10回目となりました。大阪市内のシティホテルで開催された懇親会では、過去10回を振り返る企画も、当方主催でさせていただきました。

  1. 滋賀大学
  2. 九州工業大学
  3. 日本大学
  4. 畿央大学
  5. 信州大学
  6. 東海大学
  7. 千歳科学技術大学
  8. 山口大学
  9. 刈谷市産業振興センター

と回を重ねてきました。

その年の3月に発災した「東日本大震災」で被災した茨城大学の代わりに、第4回大会は、畿央大学で10月に行われました。当時の公式サイトはすでに閉鎖していますが、恥ずかしながら昔のブログが残っていましたので…

日本情報科教育学会第4回全国大会(初日)

日本情報科教育学会第4回全国大会終了しました(第2報)

前職時代から、さまざまな学会の実行委員は努めていましたが、自分が実行委員長になるのは初めて。「代わりにやる!」と決心してから数か月。多くの方や卒業生、当時の学生たちに助けられながら、終えることができました。

また、この準備期間中に、奈良でも台風による土砂災害がおこったのも、なにか自然の力を思い知り、かつ、私たちが情報や技術でもっとできることがあるのではないかと思うきっかけにもなりました。

…というわけで、日本情報科教育学会も10歳となりました。次の10年では、小学校でのプログラミング教育が始まり、そして、支援技術(Assisted Technology)人工知能(Artificial Intelligence)もより身近になるでしょう。これからも、大学の教員養成という立場から、「情報に強い小学校教員」を輩出できるよう、頑張る所存です!